リフォーム実例

平成23年6月18日のニュースより抜粋

 岐阜県可児氏で鷹匠として活動する自営業の男性らが、種の保存法で捕獲や譲渡が原則禁止されている オオタカやハヤブサを密猟した疑いが持たれている事件で、愛知県警が17日の家宅捜索で、男性の自宅など 3ヶ所から在来種と見られるオオタカとハヤブサを計12匹押収したことがわかった。

リフォーム前
持たれている事件で、愛知県警が17日の家宅捜索で、男性の自宅など

リフォーム後
1.持たれている事件で、愛知県警が17日に家宅捜索を行ない、男性の自宅など
2.持たれている事件で、愛知県警が17日の家宅捜査の結果、男性の自宅など

リフォーム前は「で」を二度続けて使っています。これが妙に耳に残る。
そういう時はどちらかの「で」を使用せず、違う言い方で表現してやることが必要となります。



 JR海老江駅の看板より

 野田藤は吉野の桜、高尾の紅葉とともに昔から讃えられ、室町幕府 の二代将軍足利善詮は花の美しさを歌に詠んでおり、また太閤秀吉 も茶会を催していることから、野田藤をシンボルとしています

 これはどこに何がかかっているのかわからないパターンです。
 そこをハッキリさせてやり、文章に疑問が生まれないかどうかをチェックすれば、 自ずとどのようにリフォームすべきがわかるでしょう。

 それでは本文から情報を見つけて、そこに疑問が生まれないかを確かめてみます。
1.野田藤は 讃えられている→どういう風に?→吉野の桜、高尾の紅葉とともに昔から
2.足利義詮は 歌に読んでいる→何を?→その美しさを
3.秀吉も 催している→何を?→茶会を
4.野田藤を シンボルとしています→何が?→・・・何が?

 この文章には「野田藤をシンボルとしています」がどこにもかかっていないんですね。
 だからどうしても読んだ時に違和感があるのです。そこでリフォーム。

リフォーム後
 野田藤は吉野の桜、高尾の紅葉とともに昔から讃えられ、室町幕府 の二代将軍足利善詮は花の美しさを歌に詠んでおり、また太閤秀吉 も茶会を催していることから、当駅では野田藤をシンボルとしています

 これでリフォーム完了。ただ、これだけの情報をたった一つの文章に押さえ込むのも辛いものがあります。
 ですから
最終リフォーム後
 野田藤は吉野の桜、高尾の紅葉とともに昔から讃えられ、室町幕府の二代将軍足利善詮もその花の美しさを歌に詠んでいます。
 また太閤秀吉も茶会を催していることから、当駅では野田藤をシンボルとしています

 リフォームテクニック5にあるように「文章は短く」が基本です。
 長文にたくさん情報を詰め込むのではなく、短く分けて、確実に相手に伝わるよう、情報を入れていくといいですね。