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「言った」の連呼は代入で解決

 日記や小説を書くときに困ってしまうのが「言った」の扱い。

「これ、しっかり片付けなさいよ」と先生が言った。
「はぁい。でもこれとこれを出したのは僕じゃなくて順平ですよ」
と健司が言った。
「うん。知ってるよ。でも、よかったら一緒に片付けてくれるかな」
先生が言った。
「あ、ごめん。自分で片付けるよ」
照れ笑いを浮かべて、順平が申し訳なさそうに言った。

 わかりますね。「言った」を連呼しています。これでは読者は疲れるだけだし、イマイチ情景も浮かばない。そこで「言った」に別の言葉を代入してやるのです。

「これ、しっかり片付けなさいよ」
先生が優しく笑った。
「はぁい。でもこれとこれを出したのは僕じゃなくて順平ですよ」
健司も笑いながら答える。
「うん。知ってるよ。でも、よかったら一緒に片付けてくれるかな」
と先生。
「あ、ごめん。自分で片付けるよ」
照れ笑いを浮かべて、順平が申し訳なさそうに言った。

 こうしてやると、文章の意味を変えずに、耳に残る「言った」をひとつだけにすることができるってわけ。もちろん「言った」を使わずに文章を仕上げることも可能です。さらに変化を加えるとこんなことに。

「これ、しっかり片付けなさいよ」
先生がにらむと、健司はふてくされながら答えた。
「はぁい。でもこれとこれを出したのは僕じゃなくて順平ですよ」
「うん。知ってるよ。でも、よかったら一緒に片付けてくれるかな」
先生の目つきは鋭いままだ。
「あ、ごめん。自分で片付けるよ」
照れ笑いを浮かべて、順平が申し訳なさそうに出てきた。

 こんなふうに代入する表現を変えてやることで、「言った」だけでは伝わらない情景や場面を表すことができるようになります。今回の3つのパターンを見ても、同じ会話の内容でありながらイメージが全然違うでしょ? 最初のは無機質だけど、二つ目は優しい先生が浮かんでくるし、三つ目はちょっと怖いというか、厳しい先生の顔が浮かびます。
 代入は文章のパターンを増やす効果がありますので、使いこなせるようになるとかなり心強いですよ。