紋切り型を排除せよ!
紋切り型とは「決まりきった型。型どおりで新味のないこと」という意味です。文章でいうところの「紋切り型」は、「決まりきった形式文章」、つまりは「使い古された文章表現」のことです。
文章は誰にでも書くことができます。まさに十人十色。十人いれば十通りの文章ができるべきものなのです。ところがこの紋切り型を知らぬ間に使ってしまう人が多いのが現実です。ちなみにライターや小説家は、紋切り型を使わないようにしながら文章を書いています。
それではよく使われる紋切り型の例を二つ挙げてみましょう。
・○○と思うのは僕だけだろうか。
・○○と感じる今日この頃。
まあ、気にするのはこの二つでいいと思います。ほら、どこかで見たことのある表現でしょう? これをあなたも使ってしまっていたらすぐに書き直してください。文章はあなたのオリジナルでなければ面白くありませんから。
あと、最近は自分のことを「筆者」と書くライターが増えてきました。増えてきた、ということは、これも紋切り型になっているということです。
「わたし」とか「ぼく」を使わずに「筆者」と丁寧に書いているつもりなのかもしれませんが、正直なところどうかと思います。本当のプロは、文中に「ぼく」も「わたし」も、もちろん「筆者」も使いません。
どうするかって? 自信を持って自分が書いているのですから、自分を表す主語がなくても読み手に伝わるように書くんです。
「と筆者は思います」なんて書かなくても「と思います」で伝わるでしょ?